Linux-PC実験室 2002/12/17  Home <<Back >>Next

RedHatLinux7.3サーバー構築メモ
本日ようやく完成した、職場のLinuxサーバーhttp://www.pc.sytes.net/の構築までの手順をここにメモする。
このメモを参考にする場合は、自己リスクでお願いします。
今回RedHatLinux7.3は、[カスタム]としてすべてのファイルをインストールしたが、下記の記述では、GNOMEワークステーションでインストールした場合を想定して記述してある。
ここでは、いちいちインストール方法などは記述しないので、関連書籍等自分で調べてください。

IPアドレスは、それぞれ下記のように設定した。
サーバーに設定したアドレス dhcpから自動割付
(ルーターからGapNATでグローバルIPアドレスを自動割付)
ルーターのアドレス 192.168.1.1
その他LAN接続のパソコン 192.168.1.2〜192.168.1.102
通常サーバーのIPアドレスは、固定で運用するのだが、TE4000を使ったNATルーターの環境でどうしてもうまく動作できなかったので、今回はGapNATを使用することにした。
パソコンのスペック
今回用意したサーバー用パソコン本体のスペックは下記の通り。
OS RedHatLinux7.3
CPU Celeron1.7GHz
RAM PC2100-512MB
チップセット SIS850 (ASUS-P4SGL)
HDD Seagate80GB-ATA133
eth0 SIS900/7016 (M/B内蔵)
eth1 Realtec RTL-8139 (PCI)
CD-ROM、FDD、キーボード、マウス、ディスプレイ
ルーター MegaBit Gear TE4000シリーズ
プロバイダ Biglobe e-Access-ADSL

ドメイン名の取得
No-IPのサイトから[FREE!]欄の[SignUp]を開き、ユーザー登録する。
数分で登録したメールアドレス宛てにパスワードが送られてくる。
No-IPのサイト左上入力欄に[Mailアドレス]と[パスワード]を使ってLoginする。
[Add]を開き、好きなホストネームを登録する。([AllowWildcards]にチェックを入れてから[Create]する)

IPアドレスの設定
RedHatLinux7.3をインストールしたパソコンを起動する。
[プログラム]→[システム]→[ネットワーク設定]を開く。
[ネットワーク設定のデバイス]タブを開き、[編集]ボタンをクリックする。
[全般]タブの[自動的にIPアドレス設定を取得]にチェックを入れる。
<例>
eth0(WAN側)
アドレス dhcp(GapNAT)より自動割付させる ←サーバーeth0に設定するIPアドレス
サブネットマスク
デフォルトゲートウェイ

eth1(LAN側用に用意したが、今回はルーターのGapNATにて他のPCを接続するので何も接続していません)
アドレス 192.168.0.1 ←サーバーeth1に設定するIPアドレス
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ

■[ネットワーク設定のホスト]タブを開き、[追加]ボタンからホストを登録する。
<例>
アドレス 192.168.0.1 ←サーバーのeth1に設定したアドレス
ホスト名 linux.pc.sytes.net ←ドメイン名
エイリアス linux ←自由な名前

■[DNS]タブを開き、下記設定する。
ホスト名 linux.pc.sytes.net ←ドメイン名
プライマリDNS ***.***.***.*** ←ルーターの機器状態・LOG画面から取得したDNSServerアドレス
セカンダリDNS ***.***.***.*** ←ルーターの機器状態・LOG画面から取得したDNSServerアドレス

■ファイアーウォールの解除
GNOMEターミナルを起動して、lokkit と入力する。
今回はMidiumのセキュリティを設定している。詳細は後ほど記述する。

アップデータのインストール
No-IPのサイトから画面右下[Dyn-Update Client]の欄の[Linux]をクリックする。
[Linux No-IP Updater v1.6.0]をダウンロードする。

GNOMEターミナルを起動して、下記の手順で解凍する。
■解凍する
# tar zxf noip*
# cd noip*

# make

■設定ファイルの作成
# make conf

>メールアドレス入力

>パスワード入力

>n

>kin.sytes.net

>y ←ルーターを使わないときはnを入力し、次の質問で >eth0 と入力


■インストールする
# make install


■実行して動作を確認する
# noip -l

<[Ctrl]+[c]>←停止するとき

■ダウンロードしたファイルを削除
# cd ..
# rm -rf noip*

■起動時に実行させる
# echo "noip" >> /etc/rc.d/rc.local

HTTPサーバーの構築
■インストール
[インストールCD2]を挿入し、[GnomeRPM]を自動起動させる。
[インストール]ボタンをクリックする。
[パッケージ]→[System Environment]→[Daemons]を開く。
[apache-1.3.23-11]にチェックを入れる。
[パッケージ]→[Applications]→[System]を開く。
[apacheconf-0.8.2-2]にチェックを入れる。
[インストール]ボタンをクリックする。

■Apacheの起動
[プログラム]→[システム]→[Apache設定]を開く。
[メイン]タブに下記入力する。
サーバー名 www.pc.sytes.net ←ドメイン名
管理者のメールアドレス kin@pc.sytes.net ←自分のメールアドレス

[サーバ]タブに下記入力する。
ユーザ nobody
グループ nobody
[OK]で保存して終了する。

■サービスの設定
[プログラム]→[システム]→[サービス設定]を開く。
一覧から[httpd]の[起動時に開始]にチェックを入れる。

■ホームページを用意する
/var/www/html フォルダにホームページを作成して保存する。

■WebDAVの追加(LAN経由でディレクトリの共有をする)
[インストールCD2]を挿入し、[GnomeRPM]を自動起動する。
[インストール]ボタンをクリックする。
[パッケージ]→[System Environment]→[Daemons]を開く。
[mod_dav-1.0.3-5]にチェックを入れる。
[インストール]をクリックしてインストールする。

■データベースファイルを作成する
[GNOMEターミナル]を起動する。
下記入力してデータベースファイルを作成する。
# touch /var/lib/dav/lockdb
# chmod 640 /var/lib/dav/lockdb
# chmod 700 /var/lib/dav
# chown -R nobody.nobody /var/lib/dav


■httpdconfの編集
/etc/httpd/conf/httpd.conf ファイルをエディタで開く。
末尾に下記入力して上書き保存する。

DAVLockDB /var/lib/dav/lockdb
alias /dav /var/pub

<Location /dav>
     DAV On
</Location>


■ユーザーディレクトリをWebページとして公開する設定
上記[httpd.conf]の設定で、さらに下記内容を追加する。
<Directory "/home/*/public_html/cgi-bin">
AllowOverride None
Options ExecCGI
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>

<Directory "/home/*/public_html">
Options Includes
</Directory>

なお、cgiを使う場合は、下記の行を見つける。
AddHandler cgi-script .cgi
この行がコメント化されていたら、#を消す。

※/usr/sbin/suexecファイルをrenameするか、削除してsuexecファイルを無効化します。このファイルがあると、ユーザーディレクトリでのCGIファイル実行時にInternal Server Error 500が表示されてにっちもさっちも行かなくなります。これに気づくまでに2週間ほどかかりました。(^_^;

perlのコピー
RedHatLinux7.3ではPerlのパスが/usr/bin/perlとなっているが、σ(^_^)の今までの環境では、/usr/local/bin/perlだったので、ファイルのパスが同じになるように該当するPerlで始まる関連ファイル5個を/usr/local/bin/perlへコピーした。 これで、iswebやbiglobe、ぷららなどで今まで使用していたCGIファイルがほとんど修正なしで動作します。

FTPサーバーの構築
[インストールCD2]を挿入し、[GnomeRPM]を自動起動させる。
[インストール]のボタンをクリックする。
[パッケージ]→[System Environment]→[Daemons]を開く。
[wu-ftpd-2.6.2-5]にチェックを入れる。
[anonftp-4.0-9]にチェックを入れる。
インストールをクリックする。

■設定する
[プログラム]→[システム]→[サービス設定]を開く。
[wu-ftpd]を見つけ、[起動時に開始]にチェックを入れる。
[保存]をクリックして終了する。

ルーターの設定
■GapNAT機能を使用する設定にし、セキュリティを適当に設定します。
セキュリティについての詳細は、インターネットでもっと詳しい人のページを参考にしましょう(^_^;



今日はここまで!

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