ノートパソコン液晶バックライト・インバータ修理方法
ノートパソコンの液晶画面が暗いのは、液晶パネルに内蔵されているバックライト蛍光管(高輝度冷陰極蛍光管)の劣化が原因の場合や、点灯用インバータ回路の不良、マザーボードの回路不良などが考えられます。
<バックライト蛍光管の劣化>
起動時に赤色になるのは蛍光管の劣化が原因です。
バックライトを取り出して点灯させると、赤く光ります。(しばらくすると白になります)
新品のバックライト蛍光管に交換すると明るさが復活します。
バックライト蛍光管の劣化の場合は、購入後2~3年あたりから症状が起こることが多いですが、業務中など常時点灯させている場合は劣化が早いようです。最初は起動時に赤みが出て来たり、しばらくすると点滅したり消えたりする症状が出る事が多いです。
また、衝撃で割れていることも多く、特に持ち運びをする人は、満員電車などでの故障も多いので注意が必要です。
バックライトを長持ちさせるためには、電源の管理から、ディスプレイの電源を10分程度で切る設定を入れておくと良いでしょう。
スクリーンセーバーはCPUに負荷がかかり、内部の温度も上昇しますので、「なし」とする方が良いです。
<インバーター基板の劣化>
冷陰極管用のインバータ基盤は、コイルなどで600~1000Vほどの高電圧を発生させて蛍光管を点灯させています。輝度を調整したりする機能もあり、回路は複雑になっています。
弊社では、汎用のインバータ基盤も多数在庫を持っておりますので、部品がなくなってしまった古い機種でも修理が可能です。
<マザーボード回路不良>
NECのPC-LL550TG、PC-LL550SG、PC-LL750SGシリーズなどで最近多発しているのが、バッテリー起動ではバックライトが点灯するが、ACアダプタを接続すると点灯しないという症状です。マザーボードの回路の不具合によるバックライト点灯不良です。この場合はマザーボードの回路を修復しての修理となります。
<LEDバックライトのLED点灯回路不良>
液晶バックライトも、最近はLEDタイプが多く見られるようになりました。これは高電圧を発生させるインバータも不要なので今後主流になりつつありますが、LEDタイプでバックライトの不良の場合は、液晶パネルの基板修理で直る場合もあります。
液晶パネル背面にある、基板回路のチップコンデンサとチップヒューズを交換します。
故障状況
電源ランプが点灯し、パソコンが起動しているが画面が点灯しない。よく見るとうっすらとアイコンなどが見える。
デスクトップ用の外付けディスプレイを接続すると画面が表示される。
起動時に画面が赤く表示され、時間とともに白く戻る。しばらくすると画面が真っ暗になる。
修理箇所
液晶バックライト交換か、インバーター交換となります。
画面が赤い場合はバックライト交換です。バックライトを交換すると明るさも購入時の明るさに戻りますので、見やすくなります。
液晶パネルに破損がある場合は、パネルの交換修理となります。部品の価格も最近は安くなってきましたので、メーカーの半額以下で修理が可能です。
修理費用
▼お見積液晶バックライトもしくはインバータ交換の場合は、以下のとおりです。
診断料 | 2,000円(税別) |
液晶バックライト交換作業 | 14,000円(税別) |
部品代 | 2,000円(税別) |
合計金額 | 18,000円(税別) |