USBメモリーが認識しなくなったということで、修理のご依頼がありました。
分解して、基盤を確認しますが折れているところや曲がっている部分も無く、テスターでチェックすると抵抗値も適正な値が出ています。
(電源系の回路で50〜100Ωほど)
う〜ん、破損していないとなるとコントローラICの不良か、メモリーICの不良となります。コントローラICの不良であれば、メモリーICをはがして基盤を交換すれば直るのですが、メモリーIC側の故障の場合はデータが保存されているICが故障していることになりますので、データの取り出しは出来ません。
今回は、お客様が同じUSBメモリーを所有していて、それを送っていただきました。
正常なUSBメモリーと壊れたUSBメモリーを比較すると、正常なものはパソコンに接続すると赤いLEDランプが点灯し、時々点滅する状況で、すぐに認識されて、内容を読み取ることが出来ます。
壊れたUSBメモリーは、パソコンに接続しても認識されず、LEDランプも全く点灯しません。
2個のUSBメモリーを分解して、メモリーICを取り外し、基盤を入れ替えたところ、見事!パソコンに認識されるようになりました。
今回はコントローラICの不良だったようです。
保存されていたデータを取り出して、代替用のUSBメモリーに移動してのご返却となりました。念のためDVD-Rにも保存しました。
データの一時的な保存には向きますが、やはり故障がつき物の部品ですので、USBメモリーだけではなく、パソコン側と2箇所に保存するようにするのが良いと思います。
パソコンのHDDの空きが少なくなった場合は、思い切って大きな容量のHDDに交換するのも手です。
データをUSBメモリーや外付けHDDなどの外部記憶装置に保存してパソコン側のデータを消去してしまうと、外部記憶装置が壊れた時に大変なことに・・・。
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